【MCNについて】これまでのまとめ

今回は、一度このブログの趣旨などについて振り返ってゆく内容にしたいと思う。
特に、初めてサイトに訪れる人が現在のネット上の動きについての知識を深めるきっかけになれば幸いだ。

 

▼MCNとは?

マルチチャンネルネットワークは、YouTubeのチャンネルをまとめる組織を指す。
強い影響力を持つ、いわゆる「YouTuber」たちをまとめ、支援するために設立されたものだ。
最も分かりやすい例は
「芸能人と芸能事務所」
の関係である。

芸能人=YouTuber
芸能事務所=MCN

過去記事: MCN(マルチチャンネルネットワーク)について

 

その中でも、最大手と呼ばれているのが「UUUM(ウーム)」である。
UUUM公式サイト
これを見ると、UUUMが単にYouTuberを管理しているだけではなく、イベントやグッズ販売など様々な活動を行っていることが分かるだろう。

過去記事: 日本最大のMCNである「UUUM」は最強のインフルエンサーマーケティング!

 

MCNに属するメリットなどについてまとめた記事も以前作成した。
こちらは所属するYouTuber側からのメリットという視点からの分析であり、より知名度を高めてゆくために重要なポイントとなるだろう。

過去記事: 【MCNのメリット】信用を得るためのMCN活用術

 

▼インフルエンサーとは?

ネット上で大きな影響力をもつ人を「インフルエンサー」と呼ぶ。
幅広く使われる言葉であり、YouTubeだけではなくTwitter、InstagramなどのSNSに特化しているケースも多い。

先ほどの例で言うと、テレビの芸能人だけではなくスポーツ、文学などの業界も含めてゆくイメージだろうか。

また、「マイクロインフルエンサー」はより小規模な影響を発揮する人物であり、
ファンの代表のような位置付けであることが多い。

過去記事: ココまで来ている!?インフルエンサーマーケ―ティングと乃木坂46

 

フォロワーが多ければ良いというものではなく、必要な人に必要な情報が届けられるか。
重要な要素は「つながり」だ。
マイクロインフルエンサーについての解説及び、影響力とファンとの繋がり(エンゲージメント)についての記事はこちら。

過去記事:【強い影響力と訴求力】マイクロインフルエンサーについて

 

今後も、このブログはMCNやインフルエンサーに関する情報を発信してゆく。

日本最大のMCNである「UUUM」は最強のインフルエンサーマーケティング!

今回から数回に分けて、日本最大のMCNである「UUUM」について書いてゆきたいと思う。

まず、UUUMは「YouTuberを抱えるプロダクションというイメージ」を強く抱いている人が多いと思うのだが、
実際はどのような形態なのだろうか。
UUUM株式会社の取締役・高田順司氏はこう語る。

YouTubeの複数のチャンネルを束ねてサードパーティ的に支援するMCN(Malti Channel Network)事業に一番近い

クリエイターのマネジメントや、個々のYoutuberを管理しているという意味においては
確かにプロダクションに近いイメージなのかもしれないが
単に動画を配信することのサポートに徹するだけではなく、
コンテンツを生み出すビジネス
ゲームの開発、グッズの販売、イベント実施
などを行っている。
それがUUUMという巨大事業なのだ。

2014年には、このようなゲームも発表している。
YouTubeの“ゲーム実況向け”アプリ「Yの冒険」–UUUMが公開


HIKAKIN、はじめしゃちょーなどのキャラクターを選択してプレイする横スクロールアクションゲーム

さらに今年、2017年は
アリスマティックとの共同開発により、YouTuberとの仮想恋愛を楽しめる恋愛シミュレーションゲーム
『Youと恋する90日間』
を3月3日にリリース

Youtuberに関連したグッズも販売されている。
アバンティーズ
日向結衣
他にも、UUUM STOREには多数のアイテムが登録されている。
これからもさらに充実してゆきそうである。


こうした試みから、これからのヒット動画が生まれる。

 

このような幅広い活動をまとめる、UUUM株式会社の取締役・高田順司氏はどういった人物なのだろうか。

もともと音楽好きで、音楽に関するメディアに関わる仕事をしたいという希望があった高田氏は
音楽雑誌の編集などを行っていた頃にMy SpaceやYouTubeの誕生といった大きな出来事をリアルタイムに経験し、
有名人にmixiをマーケティングの手法として活用させたりなど、音楽サービスの立ち上げを数年行っていた。

その頃はちょうどPCからガラケー、スマホへシフトする技術革新の時期であり、音楽のサービス・聴き方の変化、サブスクリプションのサービスの節目が来たと言える。
と感じているところにKDDIが台湾のKKBOXというサブスクリプションを日本展開するという話があり、高田氏もそこで、KKBOXやLISMO等の音楽サービスの編成やコンテンツ企画などを行っていた。
そのような活動の中で、
今後は「個人の力」が影響力を持っていく時代になっていく
という確信を得て、いよいよ現在のUUUMに加わることになったのだ。

UUUMの中で担当するのは、「事業開発部門」である。
上にもすでに書いたようにグッズ、イベント、ゲーム製作などを全て担当する。
さらに、海外のMCNとつながりを作ることも需要な役割であり、
海外の方が日本に来て、それを自国に戻ってプロモーション
逆に海外の企業が日本のインフルエンサーを使ってのプロモーション
の企画・運営にも関連している。
動画に限らず、楽しめるコンテンツを幅広く制作している、
UUUMの企画の強さは、こうった高田氏の戦略によるものが大きい。

ここまで幅広く活躍しているマルチチャンネルネットワークはこの日本においてはUUUMだけであり
現在、8か国の会社とパートナーシップを組んでいる。
中国は特殊なネット文化を発展させているが、そのような独自路線の中国向けにも「インフルエンサー・マーケティング」「動画コンテンツの正規提供」などを行うというチャレンジも怠らない。

「みんなでつくる みんチャン!」が中国でも配信スタート!

 

現在UUUMに所属するクリエイターは約3,500名以上、
YouTubeの月間再生回数は20億回を超えるなど、圧倒的なシェアを誇る。
「コンテンツ」「クリエイター」のプロフェッショナル集団として常に時代の流れを先導する立場
それが、UUUMである。

 

MCNの成長とクリエイターの未来

日本ではまだまだ情報も少ないMCNだが、海外では国境を超える一大メディアとして機能している。
海外で特に有名なMCNは「Fullscreen」である。

米ヤフーが買収したいFullscreenってどんな会社?いま流行りのMCNに迫ってみた

FullscreenはYouTube上で人気を誇る、音楽家やシンガー、コメディなどで自分のチャンネルを持つ個人のパフォーマーを抱えており
登録チャンネルは10000
チャンネル購読者は1億5,000万人
月間視聴数は25億ビュー
を誇る。
また、クリエイターたちに技術的なツールを提供する点も強みとして働いている。
自分のチャンネルのアクセス分析や、動画の管理を行うことでクオリティが上がってゆく仕組みだ。
このように、海外には日本ではまだまだ考えられない規模でマーケットが動いている。

また、海外ではゲームの需要が非常に大きい。
「MACHINIMA」はゲーム専門のMCNである。
特に海外ではFPS(一人称視点シューティング)のゲームの人気が高く、様々なプレイヤーや開発者へのインタビューなどが行なわれている。

あくまでこれは海外の一例であり、他にもこういった例が多数ある。
では日本はこれからどうなってゆくのだろうか?

当然、日本ではuuumの動向が重要になるだろう。
2016年に東京、大阪、広島、宮城、愛知、福岡で行われた「U-FES」ではYoutuberに会いたいと集まるファンが集まるばかりか、クリエイターとして成功したい若者の希望を育むイベントになった。

『1000人のYoutuber募集!!』といった広告を様々なサイトに掲載していたuuumだが、
「Youtuberになれば有名になれる?」
「MCNに入れば、あの人にも会える?」
「仕事として収入になる?」
このように考える人はとても多い。
そしてそれを可能にするためのMCNというビジネスモデルが存在するわけだ。
なので日本のMCNの今後の成長は、Youtuberなどクリエイターたちの成長とは切っても切り離せない関係となっている。
(もちろん、個々の発信力、コンテンツ能力が大事なことは当然なのだが)

このように、海外の規模と比較するわけではないが、日本でもYoutuberが個々のつながりを強めたり、MCNをうまく使うことで大きく活躍する場を見出している。
今後は他のイベント、事務所、TVメディアとのコラボも増えるだろう。
前回はYouTube FanFest Japanの規模について書いたが、日本にはまだまだ大きなライブイベントも存在する。
フジロックロッキンなどはもちろんだが、モテワンコンテストといった、1万人を超えるようなイベントにYoutuberが登場する日もあるのではないか。
リアルとネット
ネットとテレビ
これらの垣根は今後も曖昧になり、より新しい価値を提供してくれるに違いない。

MCN(マルチチャンネルネットワーク)について

Youtuberの活動を支援する会社、とでも言えばよいでしょうか。

日本で言うと「タレント事務所のようなもの」と表現されることが多いです

まずはじめに、マルチチャンネルネットワークとはどういったものなのでしょう?

Youtubeの公式サイトによると

マルチチャンネル ネットワーク(MCN)とは、複数の YouTube チャンネルと提携し、一般にサービス、プログラムの作成、資金、相互プロモーション、パートナー管理、デジタル著作権管理、収益受け取り / 販売、視聴者の獲得などの面で支援を提供する組織です。

と、あります。

簡単に言うと、Youtuberの活動を支援する会社、とでも言えばよいでしょうか。

日本で言うと「タレント事務所のようなもの」と表現されることが多いです。

動画の作成、収益化へのアイデア、ノウハウの提供、広告
などのサポートを行っているようです。

当然、MCNによる違いも色々とあるわけです。

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